裏口にモンブラン

思ったことを無責任に綴るブログです

2月12日 タットリタン

11日が姑の誕生日だったので、一泊して朝は義実家で起床。朝ごはんを頂きながら、今日の夕飯は何にしようかなとぼんやり考える。

昨夜も姑の作った夕飯をご馳走になったけれど、出来上がるまでそわそわとして、様子を見ながら配膳を手伝ったり、慣れない味の料理を食べるのでどっと疲れてしまったというのが本音だった。自分で作るのは疲れるのだけれど、食べたいものを作れるのがとてもストレスフリーだ。

お酢の入ったひきわり納豆を恐る恐る食べながら夕飯に思いを馳せたが、そういえば今日は振り替え休日の月曜日だ。私にはヨシケイがある。家に帰ったら今日の献立の材料が届いているはず。疲れて帰宅してヘトヘトな体に鞭打って買い物に行かなくて良いなんて…なんという幸運!

とはいえ、他所の家に一泊して、姑と子供連れでららぽーとで目的もなくぶらぶらしたので心身ともにグッタリである。家に帰る車中で昼寝を済ませた子供は元気いっぱいで、帰宅してからも横になることすら叶わず……うう、辛い。それでもほんのちょっぴりだけHPを回復させて、夕飯作りに挑む。

本日の献立はタットリタン。韓国料理だ。旦那に今日の夕飯は?と聞かれたのでタットリタンだよ、と答えたら、何それ?と聞かれたが、あまり答える気にはならず何も言わなかった。タッカルビは好きなくせに。「タッ」で気づかないものだろうか。

鶏肉に塩を揉み込むと言う工程は、材料を箱から出した時点で鶏肉がカチコチに凍っていたので省く。鶏肉を無水鍋で挟んで解凍させ、ついでに何時ぞやのヨシケイのもので使わなかった少量の鶏こまも流水で解凍する。タットリタンはコチュジャンを使うので子供向けではない。子供にはカレーを作ることにした。その間に風呂掃除と皿洗いを済ませる。今日は7時から欽ちゃんの仮装大賞があるのでそれまでに子供の風呂を済ませなければならない。

その間にサラダである。棒で叩いて乱切りにしたキュウリを塩とごま油で味付けする。洗い物を増やしたくないのでアイラップに放り込んで揉み揉み揉み。レシピではこれにもやしを加えるのだけど、洗ってレンチン……面倒臭い、却下。脳が疲れているので、とりあえず工数を減らしたい。それにもやしはしなしなにしてサラダに加えるより、味噌汁に入れたり炒めた方が私は好きだ。なので袋に数カ所竹串で穴を開けて冷蔵庫で温存。代わりに君たちいつから冷蔵庫にいるんだい?というレタスの面々を洗って千切って水に浸けておく。さらに冷蔵庫に残っているトマト半分を小さく切って加えればよいではないか。

子供の風呂は私が入れるつもりだったけれど、思いがけなく旦那が乗り気だったので何も言わずに任せる。やった。これで調理時間が十分に確保できる。

これまたいつかのヨシケイのあまりの小玉ねぎを半分薄切りにし、小さなミルクパンにサラダ油を引いて炒める。オリーブオイルと迷ったけど、今日は妙な色気は出さずにサラダ油。鶏こまは十分に解凍されていなかったけど鍋に入れれば段々解けるだろうと塊をボン。タットリタン用のカット野菜から乱切りの人参を二つ拝借。さらに半分に切って、家にあった小さい新じゃがを一個も4等分にして鍋に入れ、水を追加。あとは野菜が柔らかくなったら子供用カレー粉を入れれば良い。ここらでレタスを水切りしておく。

さて、子供が風呂から上がったのでラストスパート。始まってしまった仮装大賞を横目で見つつタットリタンの合わせ調味料を作る。おろしニンニクは手間だけどこれがないとつまらない味になるのでおろす。Youkiのおろし生姜の瓶詰めには感謝。そろそろ無くなるので買い足しておかねば。材料は全てカットした状態なので後は炒めるだけ。ありがてぇー!ヨシケイのカットミールに命を救われた夜だった。

炒めた具材に合わせ調味料を投入して蓋をして煮込む。煮込んでいる間は休憩タイム。子供のおっぱいコールに応えながら仮装大賞を鑑賞。レシピ通り5分経ったところで蓋を開けてみるが、玉ねぎが私が嫌いな半生状態なのでさらに煮込み、火を止めて味を染み込ませる。いい塩梅になって来たところでサツマイモを投入。一分煮込んで出来上がりだ。後はレタスをキュウリの袋に入れてまかで混ぜ、海苔も加えて混ぜて皿に出し、トマトを散らす。トマトふた切れは子供のカレー皿へ。ご飯は冷凍してあったものを解凍。今日もなんとかご飯が出来た。

出来上がったタットリタンを見た旦那の頭には?マークが浮かんでいたけれど、子供だけカレーなのはタットリタンにコチュジャン使ってるからと言ったら「韓国料理か!」と合点がいったようだが、果てしなくどうでもいい。

あまり期待していなかったタットリタンだけど、予想を裏切る美味しさだった。やはり玉ねぎにしっかり火を通したのが良かった。あとサツマイモが美味い。サツマイモとコチュジャンの組み合わせは一番私好みかもしれない。大学芋の上を行く。

スープもとてもいい出汁が出ている。子供もおいしい!といってペロペロ舐めていた。辛くはないらしい。しかしこれなんの出汁だ?なんか入れたっけ?捨てるのは勿体無いので明日何かに再利用したい。昼は麻婆豆腐の予定なので、それに使ってしまおうかな。

本を30冊読む

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

本を30冊読む。実は以前にも立てたことのある目標だったけれど、達成されずに終わった。

30冊。多いだろうか、少ないだろうか。まぁ人によるだろうけれど、単純に月で割ると月に2.5冊読むことになる。これはなかなかのペースでは無いだろうか?少なくとも、「時間ができた時にゆっくり読もう」なんて考えていると以前の二の舞になることは目に見えている。夜、子供を寝かしつけてから〜とかやると絶対にフラグなので、朝起きたらまず本を開くとか、そのくらいの危機感を持って読書に挑んでいる。仕事の合間に〜とかも絶対読まなくなるし。わかってんだぞ?お前のパターンは。

30冊はなんとなく決めた冊数で、自分の読書ペースや持ち時間からの逆算ではなく、うーん…こんくらい!と直感で決めた。なんかしっくり来たので、目標としてはちょうど良いのだと思う。逆算して設定すると、達成できなかった時のダメージが結構大きそうなので…。やっぱり私はダメな奴だぁ…って感情に苛まれそうなので…。

読みたい本が30冊あるわけでもない。けれど、これから約一年後、2023年の終わりに30冊読み終わったという実績が自分にどんな影響を与えるのか、興味がある。いわばこれは実験だ。30冊の本を読んだ自分というのは未知の世界のものなので、それを見たくてウズウズしている。

そもそも読書を目標にしたのは、昨年の12月に読んだピーターラビットアドベントカレンダー絵本がきっかけだった。一日一話、(一話が大体4ページと地味に多かった)寝る前にベッドの中で子供に読み聞かせた。ただまだ子供が小さくて、読んでる途中で「おしまい!」とやられたり、ドタバタされたり、というか子供は朗読をBGMに乳を飲んでいる体たらく。

しかし面白かったのが、毎日読んでいると子供の様子にも変化が出てきた。挿絵を指差してうさぎさん、あひ(アヒル)、ねこちゃん、とか言い出したり(可愛い)、そのうちピーターの名前を覚えて「ぴた!」と言って指差したり、怪我をしているピーターの挿絵をいいこいいこしてみたり。

25日の朝に最後の話を読み終えて、夜は本を持たずにベッドに入ったら「ぴた!」と催促された時は驚いた。

案外文字だらけの本でもいけるのか?と味を占めた私は家にあったパディントンの児童書に手を付けた。暗黒の土地・ペルーからイギリスに密入国したクマの話である。パディントンの挿絵は白黒な上にピーターラビットよりだいぶあっさりしているのでどうかなと思ったけれど、表紙を見るなり「くまさん!」と嬉しそうだった。表紙にいるのは帽子を被った毛むくじゃらの二足歩行なのによくクマだってわかったな。

正直、児童書を読むのって辛い。子供向けなので、大人になってからだと読みにくい文章なのだ。でも子供に向けて音読をしているとあまり苦しくなくて、目が滑っていた文章がちゃんと頭の中に入ってくる。こりゃあいい。パディントンを読み終えたら、次はミヒャエル・エンデの「モモ」を読もうと密かに画策している。

「モモ」は子供の頃姉が読んで絶賛していた本だ。なので興味はあったのだけど、姉の本を開いてみて、1ページ目で「挿絵のない本なんてつまらないわ」とアリスの様なことを言って閉じた。要するに難しかったわけだ。けれど、読んでいないからこそ気になる。モモってホームレスなんだよね?時間泥棒って何者なんだ?と30ウン年間心の隅で容量を食っていた疑問が、ついに解消される時がきている。

「モモ」を読んだら、私はもう子供の頃の「時間泥棒って何者?」という私とは別の私になる。それはとてもドキドキすることだ。30冊の本を読み終えた私もまた、そういう風に別の自分になるというのがワクワクする。

2020年に子供を産んで、2021年はつきっきりで子供を育てた。2022年は仕事復帰して、仕事と育児の二足の草鞋でてんやわんやだった。自分のことは何もできないここ数年だったけれど、それでも今までになく充実していたのは育児という、草鞋ならぬ下駄を履いていたからだった。自分から何も始めなくても、どんどん新しい仕事が与えられて否応無しにスキルを磨くことができて、子供のおかげで成長出来た2年間だった。

では、2023年はどうだろうか?このまま、去年と同じ事を繰り返しても、たぶん去年以上の成長は見込めないだろう。一年が経った時、何も変わっていない自分にがっかりする…と考えてゾッとした。今年は踏ん張りどころだなぁと思う。2年分、私は社会における市場価値を落としている。のほほんとしていたら、育児が一段落した時に、何も持ってない人間になってしまう。

読書の他にも、色々目標は立てている。どれか一つでも出来たらいいな、ではない。全部達成する。そのくらいしないと、母親という下駄を脱いだ瞬間、自分に価値がなくなってしまう。

お正月の記憶

年末年始の忙しさは仕事と違って達成感があるので好きだ。

どんな気持ちで新しい年を迎えたいのか、そのための準備をセルフプロデュースする。こんなに楽しいことはない。部屋の隅に多少物が積み重なっていても気にしないけれど、階段と床は綺麗にしておきたい。元日の朝に、ベッドから降ろした足の裏がザラッとしていたら台無しだから。換気扇と風呂のカビ取りはマスト。窓掃除は一応ガラスの汚れを拭き取るくらいは。今年はトイレの壁の黄ばみが気になったので、クエン酸を溶かした水で吹いておいた。

子供の頃の大掃除といったら網戸の掃除と洗車の記憶が強く残っている。どちらも父に手伝わされたものだ。ワックスの拭き取りは楽しかったけど寒い屋外での作業は関節がすぐに痛んで辛かった。凝り性の父の基準に達する仕事をするのも骨が折れた。

こんなことをしたところでなんになるのだろうと子供ながらに感じてはいた。網戸の汚れが気になったことなんてないのに。ただ網戸洗いも洗車も年を重ねるごとに儀式めいたものになっていた。今年一年あちこち(といっても大体山なんだけど)連れて行ってくれた車をごしごしやるのは、労わりのマッサージのようなものだ。今年もありがとう、来年もよろしく、と。そして最後に交通安全のお守りを車につけるのだ。

我が家の大晦日の夕飯といえば決まって手巻き寿司だった。酢飯を作る以外は切って盛るだけで済むし洗い物も少なくて済む。年越しそばが控えているので、刺身の量もいつもより少なくて良いし、刺身はいくらか取っておいてお節と一緒に頂く。台所では母がギリギリまでお節を作っていて、それを手伝う時もあれば床にワックスをかけたりして、ゆっくりしていたことはなかった。テレビは紅白を付けっ放しで、森高千里だけは何がなんでも見た。プレステを買った年は父と子供でレイジレーサーをしていて母と喧嘩になったりもした。

そういえば子供の頃は紅白の結果を見届けた記憶がない。年越しそばを食べたらスキーウェアに着替えて、昔通った幼稚園まで車を走らせて除夜の鐘を突きに行った。子供の頃は、日本国民全員が除夜の鐘を突きに出かけていると思っていたけど、実は違った。

年が開けると、正月は暇でつまらないものだった。テレビもつまらない。やることもない。お節はそれほど美味しくない。時間が果てしなくゆっくり流れる。ストーブの前に寝転んでじーっとしているしかない。

夜になると、母方の祖父母の家に出かけていく。4人兄弟の母の実家にはその伴侶と従兄弟たちでギュウギュウ詰めだった。新年は必ずすき焼きで、私たち一家は遅めの到着なので酔っ払った大人たちで賑やかで、いつも煮詰まった鍋が待っていた。そこに新しくお酒と肉と野菜が入れられて、第二弾が用意される。席は空いていないので、ぎゅっと人と人との間に割って入るしかない。テレビは二台あって、いつも片方を大人が、もう片方を子供たちで見ていた。

おばあちゃんの家に来ても、正月がつまらないことに変わりはなかった。総勢8人の子供が集まっても、何々して遊ぼうぜ!とリーダーシップを取る人がいるわけでもなかったし、おもちゃもないし、大人はひたすら駅伝を見ていた。私はひたすらぼーっとしていた。そもそも人の家というのが苦手だったし、祖母の家はいわゆる汚部屋の一歩手前で常に埃が舞っていた。アレルギー性鼻炎の私にとっては地獄だった。

でも駅伝が終わると、誰ともなしに「海に行こう」と言いだす。みんなコートを着て、ぞろぞろと家から這い出していくのは今から思えば何かの群れのようだった。

最初に坂道を登って、一番見晴らしの良い場所で富士山を眺めて集合写真を撮る。それから階段を下って海に向かうというのがお決まりの流れだった。

毎年歩いても、私は海までの道を覚えられなかった。特徴の無い住宅街だったから。しかし方向音痴で地図が読めない母が道を覚えていたので、それがなによりここが母の地元なんだなと感じさせた。

祖母の家がある葉山は実は別荘が建ったりするお洒落な場所で、観光に来る人もいて、王様のブランチが取材に来たりすると知って驚いたのはだいぶ大人になってからだった。夏はウェウイウェイした人たちがヨットやサーフィンをする明るい海岸らしいが、私の知る葉山の海は寒風が吹き荒れ轟々と波が荒れる冬の海だった。

冬の海岸は海からの風が髪を巻き上げ、耳元で轟々と唸り、会話もできたものでは無い。寒い、寒いと言いながら、美しい景色もなく私たちは砂浜をぞろぞろと歩くムーの群れになる。正直、何が楽しかったのか…。砂浜から階段を上がって舗装された道に戻った時には大げさでなく安堵のため息を吐くほどだった。なんでも無い道で安らぎを感じられる様に、我々は敢えて厳しい海岸を歩いたのかもしれない。

海から祖母の家まで帰る途中では、コンビニエンスストアに入った。コンビニが珍しい時代だったから、そこに入るのは少しウキウキした。普段あまり買い食いをする習慣もなく…というか、買い食いできる店が身近に無かったので、コンビニで何か一つ、パンとか、アイスとか、肉まんとか。そういうのを買って帰るあの道が、今でも最高のお正月の思い出だ。

2022年を振り返る

今日は2022年最終日。

しかし三日前から子供が発熱。年の瀬を噛みしめる暇もなくここ二日は自宅療養に付き合い、ずーっと引きこもり生活でした。大晦日、やっとシャバに出る。

正月に向けての買い出しは29日を予定していたのでなんの準備もできておらず、お飾りも今日買って一夜飾りになってしまった。

近場のイオンは大晦日の割に大混雑!とはなっておらず、割とサクサク買い物を済ませられた。

お餅、蕎麦、三つ葉、お雑煮と唐揚げの材料、コーヒー豆、お酒、電球、夕飯になるもの、昼ごはん、などなど。部屋干しトップ重曹は売っていなかったのと売り切れだったけれど、まあ無くてなんとかなった。

来年は本を30冊は読みたいなぁと思っているので本屋さんで本も購入できた。いえい!

大掃除の手も少し休まったので、今年はどんな年だったかなと少し振り返り。

まずは復職。無事に保育園に入れられてよかった。2、3月は戦々恐々だったな。仕事は相変わらずクソつまらんが、収入があることはいいことだ。精神が安定する。

お金のこともちゃんと考えようと思って家計簿もつけ始めた。まだ只管記録を取っているだけだけど。後々、お金の記録というのは大切になってくるはず。

精神的に余裕が出てきて、創作活動や裁縫などに手を出せるようになった。これが一番驚きだったかも。子供が生まれて以降、昨年はそれどころじゃなくて、日々生かして生き抜いていくことに必死で人間らしい感覚が埋没してしまっていた。どん詰まりのようだったあの頃。

もう創作活動も、何かを作ったり成し遂げたり、そういうことに縁はなくなり搾取されて一生を終えるんだと諦念していたけど、生きていれば光は見えてくるものなんだな。

来年は棚を作りたいとか、勉強したいとか、本を30冊読むとか、そういうビジョンにうきうき出来るようになった。すぎょい。

復職して大変だったのは、本当に目まぐるしく一日が終わってしまうこと。朝起きて、朝食作って子供の支度して送って、仕事して、昼ごはん作って、家事もして、仕事終わったら夕飯お風呂に歯磨き着替え寝かしつけ。ギッチギチにやることがあって、自分のことをする一分の隙もない。嵐。

同じ家に自分のやりたいこと優先で、余った時間で家や子供のことをする、という自分と対極の人間がいるのでこの世の不条理を噛みしめているよ。マジで毎日嫉妬の嵐。

自分のやりたいことも出来るようになってきたのは子供が成長してきたというのもあって、ならば来年はもっと自分のやりたいことを形にしよう、と。そのためにはタイムマネジメントが必要なんだな。ということで、明日は2023年の目標とタイムマネジメントについて書こう。

season21第二話「ペルソナ・ノン・グラータ〜二重の陰謀〜」感想

やったー!今夜も拡大SPだー!楽しみ過ぎる!

これは早々に子供を寝かしつけてゆっくり相棒タイムだぜ〜(^ ^)

なんて言ってるとまぁ……寝ないよねぇ(T ^ T)

旦那が(本人的には)気を効かせて子供と追いかけっこして体力を使わせようとしてくれたんだけど、そんなことしたら目が冴えるがな。本当に子供のことわかってなさすぎて泣けてくる(T ^ T)

まぁそもそも日中の外出でリズムが狂って夕方にがっつりお昼寝してしまったので寝ないのも無理からん話で。一応9時前まで寝かしつけを頑張ってみたけど全然寝る気配ないので開き直って子連れ相棒視聴にw

昔読んだ寝かしつけの本に大人の都合(ドラマ視聴とか)で寝る時間を遅くしてはいけませんって書いてあったけど、この調子だと頑張って寝かしつけて寝たのが10時とかばりばりありえるし。その間暗い部屋の中で全然寝る気配のない子供に早く寝ろよ!とかキレ散らかしたら双方アンハッピーだよね(んで相棒終わる頃にぱたっと寝たりするんだ。わかってるんだ母は)ってことで一緒に相棒観ようぜ♪

という、視聴するまでのお話。

 

さて、ドラマの方はと言えば煌びやかな迎賓館を後に、旧古轍ルームで説教を食らっている右京さん。その後見事謹慎処分を食らう初回スペシャルお馴染みのアレ。いや、今回は禁足か。禁と付くくらいだから謹慎よりも重いのかな?しかし食事と排泄以外特命係を一歩も出るなって……え?寝るときは?お家帰れないの?ってずっと気になった。しかしイノセント部長になっても結局説教と謹慎からは逃れられないのか。

一方特命ルームは亀ちゃんと課長のツーショット。そのコーヒー、どちらが淹れたんですか?課長かな?亀ちゃんはお客さんだし。でも久々だし淹れますよ〜って亀ちゃんが言ってくれたら嬉しいな。ところであのコーヒーメーカー、亀ちゃんがいた頃からずっとあるやつでは?冠城くんシーズンの時に一回故障したけど確か修理して直してたよな…?懐かし〜まだ使ってるんすね。とか言ってたのかな?という妄想が捗るぜ。

そして甲斐さんが薫ちゃんとエンカウント。寺脇さんと並ぶと石坂さん随分お痩せになったな〜と実感してしまう。甲斐さんが来たら上座を譲るあたり亀ちゃんは社会人だぜ。

実は甲斐さんは右京さんの3代目相棒のパパでその3代目相棒が事件を起こして逮捕されて今は官房付なんだぜ。というややこしい話はやんわりスルーされる脚本。新しい相棒が来るたびに「この人が新しい…?」「違います」みたいなやりとりがあるって、そうか初代相棒である亀ちゃんは知る由も無いし「新しい」なんて聞かれることもないんだなぁ。

そこへお説教から帰ってきた右京さん。甲斐さんも衣笠副総監に脂を搾られたとかで、二人してカッサカサ。一方サルウィン亀は「やってやりましょーよ!」と脂乗り乗り。亀ちゃんの提案を全てあしらう右京さん。冷たいなぁと思ってたけどひょっとして亀ちゃんが飛び出していくのを見越して冷たくしておいて、亀山くんの暴走を止めるという言い訳を作ったのか?恐ろしい子。あと直属の上司である甲斐さんの説教をボケーっと聞いてるのがひどかったw

厩谷さんにお願いをしに来た亀ちゃんに秒で追いついたのには笑ってしまった。あとみんな忘れかけてた厩谷さんの殺人未遂を忘れてくれない右京さんらしさ。

でもこの「亀山くんなら事件解決のために僕が必要だと考えて捜査に復帰させようとする」って考え、二人の信頼関係ありきだなと思う。右京さんがそう考えるのももちろんだけど、出会ったばかりの頃の亀ちゃんなら右京さんをそこまで重要視していなかったからそんな行動に出るわけもなくて。「何年あの人の相棒やってると思ってんですか」の亀ちゃんだなぁ〜。

「馬鹿な真似は慎んでください」「馬鹿って…」のやりとりもね。無鉄砲な亀ちゃんとそれをちゃんと叱る右京さん。これこれ〜。懐かしい!

亀ちゃん以外の相棒だとこういう小競り合いみたいなのがないんだよね。みんなスマートな方々なので。右京亀山コンビって、漫才のボケとツッコミみたいだなと思う。突っ走る亀ちゃんと、それにツッコミを入れる右京さん。こういうコンビが出来上がったのって、相棒が始まったばかりの時代に合わせて作られたというのもあると思うんだけどね。冠城くんも亀ちゃんと似たところがあるけど、亀ちゃんって回を重ねても右京さんに反発する態度が常に新鮮なんだよな。

そうこうしているうちに亀ちゃんにクリスが行方不明になったという連絡が。ホテルに向かい、美和子さんと右京さんも14年ぶりの再会。弟が異国の地で行方不明になったというのに「残念ながらこの人禁足中」「クリスさんの行方不明は別件ですから」「屁理屈言わないでください」「食事と排泄は認められてますぅ〜」という漫才を見せつけられるミウ。可哀想。CM挟んでクリスの死体と対面だし。可哀想。

亡くなったクリスの身元確認のために呼ばれたミウと通訳の亀ちゃんとおまけの右京さん。右京さんは本当にただの部外者なんだけどもはや誰もいることに突っ込まない。

ミウを上手に使ってクリス死亡時の情報を引き出す亀ちゃん。さすが国賓国賓関係ない)

捜一と亀ちゃんが絡むとニコニコしちゃう(^ ^)ミウに通訳をする亀ちゃんをずっと睨み続ける伊丹憲一(かつて英会話教室に通っていた男)なんでこいつがペラペラ英語で通訳してんだ偉そうに!って思ってそう。

亀ちゃんに大人しくしてろと言われたことを根に持つ右京さん。ああ、余計なことでした。失敬。続けてください。とか言われて麗音ちゃんも居心地悪いだろうに。しかもその後「おトイレ!」って出て行っちゃう。自由か。その後電話を受けた亀ちゃんをなぜか睨む伊丹さん(電話に出ただけじゃんw)と電話する亀ちゃんにぞろぞろ付いていく捜一なんなの可愛いな。

衣笠副総監と中園参事官のシーンはこれから増えるのかなぁ?この二人が組むとなんか不穏だ。というか参事官が利用されるだけされて切り捨てられたら嫌だし、参事官が部長の椅子を狙おうとして結果転落…とかしたら嫌。副総監と絡むとそうなりそうで…照生ー!逃げてーー!!

益子さんと亀ちゃんの同期の絡みは楽しみにしてたんだけど亀ちゃんが敬語だったね(〜っすか?って敬語か?)国賓(部外者)だから?国賓ですけど何か!?ってわざわざ紙出すのか君は。国賓でーすって行って回る亀ちゃんは見ててハラハラするけどそういえばこういうお調子者キャラだもんな亀ちゃんは。警察手帳の代わりに国賓の紙を出して防犯カメラを見せてもらう。防犯カメラをチェックする国賓。いつもの風景。(どんな国賓だ)伊丹芹沢両名が目をしぱしぱさせながら防犯カメラ映像をチェックしているのを見たことがあるから、こういう当たりを付けたビデオチェックは楽なんだろうなと思ったり。

そして右京さんのトイレ放浪記は世界へ……

世界のトイレから。今日は反政府運動に勝利したサルウィンのトイレをご紹介します。

それにしても長い、もしくは頻尿だなぁ右京さん。それかトイレの帰り道で迷って飛行機に乗ってサルウィンまで来てしまったのか。禁足を言い渡した割にその後のフォローが追いついてないよね、内村部長。

サルウィンでの右京さんの相棒は美和子さん。右京さんが美和子さんに実際なんて言ったのか気になる。でも美和子さんが小姑みたいって言葉を口にしたってことは実際に小姑って言葉使ったんだろうな。傷ついたとも言ったんだろうな。ふてぶてしいw

しかし美和子さんのアテンド完璧だったから彼女と来て正解だったよね。

お陰様で日本では亀ちゃんと土師くんコンビが見られましたー!イェーイ!

土師くんにジュースを奢ってあげる亀ちゃん。土師くん、ジュースなんだね。グレープフルーツジュースかな?サイバーには食べ物を与えていれば良いと思ってる感がある特命の人達。

右京さんに仕込まれていた土師くん。

「土師君が役に立って、なによりです」

 注)土師くんは杉下右京のものではありません。

土師くん、伊丹芹沢に忠誠を誓ったはずなのになぁ…。

青木君は特命に恨みがあるからコネクションを持っておくのは彼にとっても必要なことだったけど、土師君は上司に怒られるからの一手で突っぱねることもできるはずなんだけどなぁ……やっぱ青木が取り憑いてる?

 

そしてキターーーーー(・∀・)ーーーー!亀山VS伊丹!先週は塩対応だったけど、今週はちゃんと構ってもらえて良かったね!イタミン!(^ ^)

 

あの頃の小競り合いが帰ってきた!また見られるなんて……感無量…!

神戸〜冠城シーズンでは大人の風格だったイタミン。亀ちゃんが戻ってきて一気に元に戻ってしまった(笑)

というか、亀ちゃん相手だとキャッキャするだけなんだね。

伊丹さんて基本不愛想でひねくれててお世辞は言わずに嫌味を言うタイプだけど、大木小松コンビとラーメン屋の前で会った時はにこやかに挨拶してたし、角田課長に対してはちゃんと敬語使ってるし、麗音ちゃんに対しても芹沢のようなウザ絡みはしないし、もちろん右京さんには会うたびに嫌味は言うけどあそこまでガキっぽい絡みはしないから、伊丹憲一も大人になったなぁ…なんて勘違いしてたけど、亀ちゃんは唯一イタミンの相手してくれる相手だからキャッキャしちゃうだけだった!何も変わってなかったわ!

そして一通り構ってもらったら満足して去っていく伊丹憲一(おい)

「物は試し!直訴、お勧めしますよ」

初対面の亀ちゃんにアドバイス。麗音ちゃん優しい!

「先輩の知っている内村部長は死にました(・∀・)」←マジでこんな顔に見えた

芹沢ーー!!(しかし端的かつ的確な情報w)

この芹沢のセリフが今回一番好きかも。待ってましたー!っていう感じ。部長の変化をどうやって亀ちゃんが知るかってパターンで最も良い演出だったのでは。(この男子校っぽいノリのコメントが初代相棒時代を彷彿とさせる)

ちなみに亀ちゃんの「ご無礼申しました」って部長の悪口言ってたって本人に言っちゃってない?

そういえば物語が佳境に入ってから貧血女子もIT社長も全然出てこなくなりましたね。もう厩谷確定ルートだし、どんどんメッキが剥がれてキャビンアテンダントに怒鳴り散らす厩谷。飛行機の中で電話すんな厩谷。

結局全て悪いのは厩谷だった。種を蒔いたのも厩谷だったし、みんなを脅迫したのも厩谷だったし、アイシャの殺人未遂は殺人未遂だったし、クリスを殺したのも厩谷だった。厩谷劇場だった。

そもそもの元凶は厩谷がアイシャのお母さんを陵辱したことだったし。お前そんなことしておいてよく取調室で芹沢に説教できたな。怖。サイコパス厩谷。

でもこのクソがいなかったらアイシャは生まれていなかったんだよなぁという皮肉。

アイシャが本当に可哀想なのは厩谷を脅したわけでもなく、人道的なお願いをしただけで身勝手な厩谷に消されてしまったことだよな。聖女すぎた。何も言わずにいたら今も生きていたかも知れない。いらんことしたなって感じだけど、でも抱えきれなかった自身の出生へのわだかまりをなんとか昇華させようとすることも許されない世界の方がどう考えても間違っている。

作中のアイシャは聖女そのもので非の打ち所がない。革命においてはそういう存在は必要だけれど、実際のサルウィンは政府を斃したら何もかも正常になるかというとそんなはずもなく、まだ完璧な善人が何も失わずに生きていられるような国ではない。

それはサルウィンだけの話ではなく、日本はもちろん世界中どこだって善人だけで成り立っている社会なんてものはない。相棒ではしばしば、特に初回や最終回などのスペシャルでは主に政治的な必要悪を描く話がある。右京さんは必要悪という言葉自体を否定するけれど、我々の生きる社会はそういう悪に補助されている部分もある。ネタ元がいなければ組織犯罪には太刀打ちできないだろうし、右京さんの正義よりも瀬戸内先生の不正で命を繋いだ子供達は確実にいるだろうし、兼高が脅迫したお金で勉強が出来る子供もいる。全く好感を持てない鶴田翁助だって悪事が酷いが彼が国や社会にしてきた貢献の恩恵を国民は受けているわけだ。

相棒はこういうテーマに対して悪い奴を罰しました。チャンチャン。で終わらないところが良い。実は右京さんは言いたいこと全部言うけど、結果は悪が逃げ延びたり問題が有耶無耶になって終わったりする(クローン人間とか加西周明とか)。すっきりしない終わり方で視聴後にうーん…って気持ちにさせられるけど、その中でも右京さんは自分の正義を曲げない。完膚なきまでにやられても、膝を折ることはしない。そういう姿が、見ているこちらとしては自分も頑張ってみようかなと思わせてくれる。

亀ちゃんは自分のやってきたことは無駄だったのかと悩んでいたけれど、そんなことあるわけないじゃんかよぉおおお!亀ちゃんが掲げた正義を伝えるというゴールは簡単に到達できるものではない。今回政府を斃した瞬間に立ち会えたのはとてもラッキーな出来事で(歴史的出来事っていうのはタイミングに依るものだ)本当なら亀ちゃんが蒔いた種が芽吹くのって亀ちゃんが死んだ後、100年とかかかるようなことなんだよね。今回サルウィン政府を斃せたのだって、亀ちゃんよりずっと前から腐敗した社会を正そうとしている人たちがいて、その人たちが繋いできたものを亀ちゃんが育てたアイシャ達が花開かせただけなんだよね。亀ちゃんが蒔いた種も一進一退しながらいつかは花開くと思うけどなぁ。亀ちゃんはせっかちだから。

亀ちゃん的にはクリスとミウがやったことがショックだったんだろうな。厩谷だけならクソだったで終わりなんだけど、自分の教え子が、同じ教え子を裏切って腐敗に加担したっていうのがね。アイシャとミウとクリスの関係もまたサルウィンの縮図って感じ。お互いのことを大切に思っているけれど、社会という強大な敵から自分や家族を守るためには友を裏切り利用することも余儀無くされる。貧困の本当に辛いところはそこだよな。

ミウはアイシャに嫉妬していたと言われたり、厩谷フィルターで悪女補正もかけられていたけど、亀ちゃんが肖像画を取りに行った時に教室にポツンといたのが印象的だったな。彼女だって本当は不正になんて手を染めたくなかったと思う。正しいことだけして生きていたかったよね、アイシャみたいに。だから自分がアイシャ達と亀ちゃんに色々教えてもらった教室に来たのかなぁと思ったり。

(というか厩谷がアイシャのお願いをちゃんと聞き入れて謝罪できる人間だったらアイシャも死ななかったしクリスとミウもこんなことしなかったんだよな。クリスが恐喝なんかしなければ…って思うけど結果死に追いやられたアイシャを見ているわけで同じ轍を踏まないためには脅迫する方を選ぶよね。マジで厩谷が諸悪の根源なんだよな)

「私はアイシャほど慈悲深くない」というのは、厩谷を日本に還して罰を受けさせるよりもサルウィンに留めてなんらかの理由で暗殺させ、友人と弟の仇を取るという、アイシャならやらないだろう人間臭さに対する自嘲かもな。

ペルソナ・ノン・グラータというタイトルから、親善大使として祭り上げられたアイシャを良しとしない人間が「お前はサルウィン代表としてふさわしくない」という理由で殺す話なのかなと予想してたんだけど、これは亀ちゃんを指すタイトルだったのかー!(あと相棒のサブタイの〜〜の部分ってなんかダサいよね。昭和臭漂う。)

亀ちゃんが警察に復帰するにはまずサルウィンを去らなきゃいけなくて、それってどうするんだろうと思ったら国外追放か。ドラマファンとしては嬉しいけどね?けどね?亀ちゃ〜〜〜ん(T ^ T)ドンマイ!

警視庁復帰の件は伊丹憲一の華麗なる土下座でなんとかなりました。あんなに美しい土下座は見たことがねぇ。あんなに長身なのにあんなにコンパクトになるんだ、伊丹憲一という人間。髪がパサァって…パサァって…。

あと自分の土下座シーン回想してニヤリするのなんなの?

亀ちゃんに土下座や股下潜りを要求しておいていざやろうとすると全力で止める伊丹憲一。ツンデレっていうかヤンデレの域やで。面倒臭い彼女みたいだな。彼の中の亀山像ってどうなってるのか気になる。

亀ちゃんの方は結構素直というか、悪ノリに乗ってる感覚だよねあれは。ん?ん?って言うのが可愛い。

相棒は結局亀ちゃんの物語なんだよな。亀ちゃんが戻ってくることで色々と動き出す。その歯車の一つが伊丹憲一というキャラクター。伊丹さんはキーパーソンというほどではないけれど、そもそも事件の捜査部門である捜査一課と特命の絡みというのは亀山伊丹の関係から始まるし、米沢さんが協力的になったのも「あの人(伊丹)嫌いなんですよね」っていうのがきっかけだったり。

亀ちゃん卒業後も変わらず捜一として動いていたけれど。サルウィン人の被害者のために大立ち回りしたり、好きな女優に会いに行ったり、落ちてたUSBをうっかり挿しちゃったりと見せ場も沢山あったけど。でも亀ちゃんが帰ってきたら一気に血の通った人間になったというか。物語の主軸にがっつり入り込んできた土下座だったな〜〜!

だから右京さんー亀ちゃんー伊丹さんのピースがピタッとはまると相棒〜〜!って感じがする。実家のような安定感。

テーマ曲と一緒に亀ちゃんが廊下を歩くシーンはジ〜ンときてしまった。ニコニコしながら帰ってきたね〜!プレシーズンの時は不服な顔だったもんね!

「薫ちゃんのこと、いじめないでくださいよ〜」も懐かしすぎて。杉下右京の足を踏んづけた唯一の女性、亀山美和子。

からの美和子スペシャル。

終盤は怒涛のファンサービスだ〜!

 

そして来週、国賓から容疑者へ。実質二話目にしてもう?

season21第一話「ペルソナ・ノン・グラータ」感想

いよいよ相棒season21放送開始!

待ちに待った第一話。新seasonの第一話というと、これまでは新しい相棒がどんなキャラクターなのか、がっかりしてしまわないかとドキドキ不安なのですが、今回はあの亀山薫ですから。期待しかない。

新しい相棒になるたびにそういう気持ちになるのは結局、神戸くんもカイトくんも(もちろん冠城くんも)卒業する頃にはすっかり気に入っていたからで。やっぱり亀ちゃんが一番だね!という気持ちはなくただただ、まさかseason7で卒業したその続きを見られる日が来るなんてという喜びで目頭が熱くなります。

 

さて、そんな亀山新season第一話冒頭。私の大好きな捜査一課の爽やかな朝からスタートです。まさかの捜一スタート。そして開始1分で姿を現す亀。はやい。

インタビューにニコニコ答える亀。軽い。なんか全然もったいぶらないじゃん、登場シーン。昨日からそこにいたよみたいな馴染みっぷりじゃん。ていうか14年経っても全然変わんないなぁ!寺脇さんが演じる亀ちゃん。

招待状を受け取って「謎ですねぇ」と言う右京さんの次に「なんで」と言う伊丹さん。「わかってたまるかよ!」って言う芹沢の次に「わかった!」と言うこてまりさん。こういうコミカルな演出、以前の亀ちゃんシーズンには無かったから今の相棒だな~って感じ。

とういか「おはよう」って言った後三人揃ってPC覗き込んでる伊丹班、今日も仲良いよねって課内で認識されていそう。

片山雛子女史の口から語られる瀬戸内米蔵の事件と飛行機に乗り込む美和子さん。そしてパーティー会場で「右京さん!」「亀山薫です」「知ってます」のやりとり。

予告CMの内容がOP前に全て回収されたぞおい。はやいな。とてもスピーディー。

「右京さん!」「亀山薫です」「知ってます」のシーンなんて30分くらいは待たされると思ってドキドキしてた私の気持ちは?再会シーンはもっとドラマティックに盛り上げるかと思いきやアッサリ終わらせましたね。でもその分事件に集中できた。

スタートが捜一だったのも同様の理由じゃないかと思ってて、亀山薫復活となると、どうやって再会するのか、どういう反応をするのかとかで気もそぞろで視聴者がドラマに集中できなくなるから、制作側もそれは避けたかったんじゃないかと。私は冒頭で伊丹さんの反応が見られたのでとても晴れやかな気持ちで視聴できました。

しかし亀山時代からのファンとしてはOPまでのあの流れは本当にサービスありがとうございます!サービスですよね!嬉しいです!

 

OPが明けて、無事再会を果たした右京さんと亀ちゃん。それにしても招待状を匿名で送ったり、柱に隠れて右京さんを呼んでみたり。亀ちゃん、君は亀ちゃんだ。率先して右京さんにちょっかいを出すの、冠城くんもやりそうだよね。神戸君とかカイト君はやらないんだよなぁ。右京さんのミスにくすっとすることはあるんだけど。

ちなみに右京さんが差出人不明の招待状で釣られたのって事件が起きるかもとかじゃなくて、気になると睡眠に影響が出るからなんだよね。健康上の理由だから、そこはなかなかSだな亀ちゃんと思った。

サルウィンでのこれまでを右京さんに報告する亀ちゃん。学校がどんどん大きくなって、校長先生になってえ?校長!?すごいな!って感じだけど、サルウィンでの亀ちゃんの行動の根っこには常に兼高さんがいたんだよなって考えるとね。常にやりきれない思いが共にあったのかな。でもそういう気持ちを糧になにくそと自分を奮い立たせることができる亀ちゃんだからここまで頑張ってこられたのかなとか考えてしまう。冒頭のサルウィンの動画は腐った政府を斃したというセンセーショナルなニュースとして日本に渡ってきたけれど、その日を迎えるまでに亀ちゃん達現地の人たちがやってきたことは日々地道なことの積み重ねでここまできたんだよなぁ。

右京さんが「君の理想が叶ったんですね」って認めてくれたのが一番嬉しくて好きなシーンだなぁ。冠城君卒業するか?の話題が出る度に、次の相棒がいるなら時期的に最後の相棒になるから、だとしたら新しい人じゃなくて亀ちゃん復活もあり得るのでは?と淡い期待はしていたけれど。でも亀ちゃんが帰ってくる時はサルウィンでやるべきことをやった後だから。子供達に正義を教えることのゴールってなんだろう?そんな日は来るのか?だとしたら亀ちゃん復活はないかなどとぐるぐる考えていたわけで。右京さんの口から「叶った」って聞けてうぉおおお~!って泣きそうになった。

亀ちゃんも亀ちゃんで、「里帰りの機会をもらえた」なんて謙虚な謙虚な校長だよ!お前はぁ!

そんなうふふなムードに水を差すように事件が発生。ここで右京さんが「これも演出ですか?」とベラベラと話すのが最近の右京さんだな~って感じで。以前の亀山シーズンの右京さんは必要最低限のことしか言わなかった印象(最低限のことしか言わないから亀ちゃんが理解できず結局押し問答で話が長くなることもあったけど)

ここで二手に分かれる相棒二人。右京さんは土師太と社美彌子というニューカードでサクサクと情報を集め、一方の亀ちゃんは片山女史と槍鞍先生に絡まれたり貧血女子を介抱したりしている間にアイシャが襲われるという相変わらずの巻き込まれ体質を発揮。亀ちゃんやっぱり君は亀ちゃんだね。

亀ちゃんシーズンて、亀ちゃんが朗らかなキャラクターの割に結構ヒリヒリした空気になりやすいんだよね。特命の二人が全くタイプが違う二人だからしょっちゅうぶつかっちゃう。んで、亀ちゃんって右京さんに言い負かされないんだよね。亀ちゃんも右京さんの理屈は正しいと認めるんだよね、毎回。

でもね。

と亀ちゃんが反論することって、理屈だけでは回らない世の中をいつも右京さんに突きつけるんだよね。

神戸君以降の相棒も右京さんとぶつかることはあるけど、どうしても常識や理屈が先立ってしまうんだよね。亀ちゃんのような昭和の熱い刑事、みたいなのってものすごく胆力がいるんだなぁと実感。冠城くんと亀ちゃんはタイプが似てるけど、こうやって見ると冠城君は案外聞き分け良かったのね。

旅客機爆破がブラフだとどれだけ理詰めで諭されても亀ちゃんはうんとは言えないんだよね。それは亀ちゃんが捜査側ではなく当事者だからで、そして自分と同じ当事者という血の通った人間が百何人もいるということで、そのことを右京さんはどうしても数でしか把握できないんだよね。どうしてもね。対岸の火事だから。

こういう端々で日本とサルウィンの対比をしている感じがあるな、今回の脚本。

 

そして

 

元、特命係の亀山~~

 

で、出~~~!伊丹憲一~~!!の総回診~~~!

ここで注目なのは芹沢役山中さんと益子さん役田中さんの演技。芹沢の込み上げてくる笑顔がなんとも。ニコニコしてるー!(^ ^)

益子さんも亀ちゃんの同期だから彼なりに懐かしさや嬉しさがあるのかな~って思うとね(^ ^)

懐かしさではっちゃけてる伊丹さんだけど、教え子が死に、その教え子の死で美和子さんが助かったという激重空気の亀ちゃんに一蹴されてしまう。ドンマイ来週な?

それにしても亀ちゃんに突っかかる先輩を眺めてずっとニコニコしている芹沢。嬉しいのはわかるが事件現場だぞ。人死んでるから。

今回捜一のシーンからスタートしたのって、三浦さんが抜けて、麗音ちゃんが参入して、好きな上司ランキングの上位に食い込んだ伊丹憲一を亀山時代の彼に引き戻す儀式だったんじゃないかな~とも思ってます。もう本当に最高だわ今回の構成。

捜一に「事件性バリバリだ」って言う亀ちゃん。本当に馴染んでるよね~~。違和感無いわ~~。

 

そして捜査一課に背を向けて、二人連れ立って去っていく右京さんと亀ちゃん~~!ああーー相棒だわ~~!

 

 

今回は事件自体が面白くて好きな回かも。パーティという舞台の水面下で限られた人間達が心理的に揺さぶられているというのが、クローズドサークルの探偵物に近い感じで。

第一話の被害者のアイシャが自殺と確定していて、まだまだ事件のほとんどが謎に包まれたままなんですよね。次回が楽しみ。オラわくわくすっぞ。

嗚呼憧れのパリ旅行 1日目「パリの地を踏んだった」

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2017年の12月、憧れのパリ旅行へ。

とても楽しく、満足のいく旅行だった。2年以上経った今でも感動は褪せない。

もしフランスに少しでも興味のある方には、ぜひパリ旅行をおすすめしたい!

私のこの旅行記が、少しでも参考になれば嬉しい。というか、書いててまたパリに行きたくなってきた。

 

嗚呼、Paris、パリ…おパリ、パリ

 

立ち寄った観光スポットやお店は下記のリストにまとめました。ピンク色の文字で書いたものはリストへどうぞ。

 

#私のおすすめ旅リスト

 https://www.tripadvisor.jp/Trips/95403130/パリ旅行2017

 

◇ 旅の目次 ◇

---今回はここまで---

モン・サン・ミシェルは良い所

・パリで一番美味しかったもの

・かわいい朝食

アメリの元へ

・冬のリュクサンブール公園

・目指せ!クリスマスマーケット

・これが一ツ星レストランだ!

エッフェル塔に登ってみた

・憧れのバトビュス

ルーブル美術館で出血

・本場のバレエを観に行こう!

・パリのミッキーマウス

ラデュレで朝食を

   

到着、シャルル・ド・ゴール空港

雑すぎる編集と的外れな紹介コメントの実写版銀魂映画を観たりしながら成田から約12時間のフライト。生まれて初めての長時間フライトだった。暇つぶしの道具は色々持参したものの、ずっと同じ場所に座っているというのがなかなかにストレスだった。

 

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エールフランス銀魂実写版紹介文

 

到着早々何でもない看板やポスターやソファにパリを感じてはしゃいだりトイレに行っている間に同じ便の団体から逸れるも、案内の看板(荷物マーク)を頼りに歩を進める。と、なぜか電車のホームに出てしまったではないか。ホワッツ!?我々は荷物を受け取りたかったんだが!?

何処かで見落としたのかとトイレあたりまで戻り再度案内通りに進むがまた駅のホームへ……なぜ?

清掃のご婦人を捕まえて荷物を受け取りたいんだがと尋ねると

「電車に乗っていくのよ」

と教えてくれた。ありがとう!ありがとう!

よくよく考えたらフランスって日本みたいに誰でも何でも答えてくれないんだよね。仕事が決まっていて。こいつら…って思われたかも。でも本当にありがとうね!

そんなわけでほとんどの客が去って閑散としたホームで電車を待っている間に思い出したんだが、夫は仕事ですでに二度パリに来ているはず……と見たら

 

(・ω≦) テヘペロ

 

じゃねーよ。記憶力が本当にザル。

 

そんなこんなで無事荷物受け取りの場所にたどり着き、孤独にベルトコンベアーを周回していたトランクを回収。我々のトランクの他にも回っているカバンがあったのだけれどあの荷物の持ち主はどこで何をしていたのだろう…?

 

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パリっぽい!って騒いでた看板。ただの看板だった

 

さて、パリヘは電車で移動する。ここに来てパリ経験者の夫が急に腕前を見せる。

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へはRER、市内に入ったらメトロを使って移動。今回はパリ市内観光がメインなのでメトロの切符は回数券でまとめ買い。

と、テキパキと券売機で買う夫。を、眺める私。

絶対に夫から離れんとこ。一人になったら何もできない気がする。

電車を乗り継ぎ地上に出るともう真っ暗。夜。でも思ったほどは寒く無かった。
初めて降り立ったパリの街並みに抱いた感想は「銀座っぽい」だった。車道は片側二、三車線ずつある大通りで、それに沿った歩道は銀座よりも広い。歩道から伸びる建物は全てせいぜい5階立て程度で空が見える(夜だから暗かったけど)。
歩道には円柱状の掲示板がニョキっと生えていて、ガラスの中に貼り付けられたポスターがグルグルグルグル回り続けていた。なるほど、こういう風にしておけば紙が溶けたり破れたりして道を汚すことがないんだな。賢いんだなと感心した。
歩道に並ぶ建物の一階はどれも店舗になっていてそのほとんどが飲食店だった。マクドナルドもあったけどなんかおしゃれな佇まい。フランス人もマック食べるんだな!

 

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クルクル回る円柱の中のポスター


宿泊するホテルに向かうため、かわいい文房具屋さんのある角を曲がって路地に入ると一気に道が細くなった。道幅は歩道に挟まれて車道が片側一車線ずつ。確かに表の大通りよりも狭いのだが、道が狭くなっている原因は別にある。路上駐車だ。路上駐車がひどい!両サイドにみっちり二列の路上駐車の列ができているため、車道の幅は実質0.8車線。軽自動車すら通れない。というか路上駐車している車すら出られないだろう。一体どうするつもりなんだ。
幸い歩道は段差が高いため路駐車両が乗り上げることはなかった。
歩道沿いにはやはり店舗が並んでいた。ただ表通りと違って飲食店はほとんどなく、服飾店や刃物の店など。
路地裏の服飾店といっても日焼けした看板の「ファッションプラザ⚪︎⚪︎」とかではない。なんかオシャレな、洗礼された(高そうな)服が飾られている。さすがパリ(ただし日本人観光客の贔屓目。地元の人にとってはファッションプラザかも)。刃物屋さんのショーウィンドウも歴史を感じる包丁やナイフが置かれていたりして、お洒落。めっちゃお洒落。ここはお洒落街道。
ホテルはそのお洒落街道をさらに曲がった所にある。

 

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パリの路駐。無理に通ったのかサイドミラーがもげているものも

 

ホテル着、そしてエスカルゴを食べに

パリ市内の建物は全て数階建ての石造りのビルディングが隣接している。一軒家は無いし、建物の間に庭のような空間もないので一ブロック毎に大きなアパートが建っているように見える。ホテルSaint-Paul Rive Gaucheサンポール リヴ ゴーシュ)の入り口のドアはその中に埋もれるようにポツンとあった。開くと、赤いカーペーットと暖色系の灯りで照らされた暖かい玄関になっていた。
建物は京都のうなぎの寝床のような造りになっている。玄関からまっすぐと奥に赤いカーペットが伸びていて、その右手にある小部屋がおそらくロビー。暖炉とソファと鹿の頭の剥製があった。クリスマスツリーも。フロントはカーペットに沿ってロビーの隣にある。「ボジュー」と声を掛け、その後は(夫が)英語で会話してチェックインを済ませた。
ちなみに旅行中の英会話は全て夫に丸投げした。私は「ボジュー」と「メルシー」と笑顔担当だ。

 

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見てー!ホテルの壁紙めちゃくちゃ可愛い!!

 

荷解きを済ませると夕飯に出掛けた。夫がカタツムリを食べたいというので、事前に調べたレストランに向かう。

我々の宿がある場所はリュクサンブール公園の近くで、その日のレストラン「Ma Bouragogne」にはシテ島を通って向かう。

ホテルがあるのはカルチェラタンと呼ばれる区域である。映画「コクリコ坂」に出てきた部室棟の名前の元になった学生街だ。近くの建物は大学なのか、窓際に実験器具が置いてあった。ホテルの部屋から見える向かいの建物は一階にコインランドリーがあったので学生用のアパートではないかと思った。キャンバスが何枚も置いてある部屋があったので美術を専攻しているのかもしれない。

本屋や、留学生向けっぽい寿司と焼き鳥を扱っているレストランも。どちらも入ってみたかったが二の足を踏んでしまった。

 

パリ大学の横を抜けてシテ島に入ると一気に賑やかになった。

夜道は街頭で煌々と照らされていて人も多い。ポストカードを売っている売店ショコラティエには心惹かれた。帰りに覗いてみるのも良い。とにかく歩いているだけで、並ぶすべての店に入りたくなる。それがパリだ。なんだか既視感がある。同人誌即売会だ。一歩ずつ横にずれて全てのサークルの本を買いたくなる、あの感覚に似ている。

 

- Ma Bourgogne
このレストランはヴォージュ広場を囲む回廊の一画にあった。ハリーポッターホグワーツ城にあるような石造りの回廊が公園の緑地を囲んでいて、その端にレストランがある。テンション爆上がりである。


パリで初めての食事なので緊張したが、この店は気軽に入れる下町食堂という感じらしい。ピンクのテーブルクロスがチャーミングなお店だ。
なんといってもギャルソンのエスコートがそれを物語ってる。小さなテーブルがギチギチに敷き詰められていて、どうやって座ればいいのかと逡巡しているとギャルソンがガゴゴゴゴ!とテーブルを手前に引いて出来た隙間をさあ通れ!と言わんばかりに席に通された。斬新。
着席すると再びガコガコ言わせながらテーブルを押し込まれ、私は壁際の席に閉じ込められた。これ、トイレ行く時どうしたらいいんだ?


メニューを開いたが、困った。メニューが読めない。というわけではない。料理名の下にはちゃんと英語訳がついている。ただ、長時間のフライトで疲労困憊の私には、英語を一つ一つ読み解いて自分の気分とマッチする料理を選ぶだけの元気が残っていなかった。というかぶっちゃけ眠い!
外は雨が降り始めており、暖かいレストランで腰を落ち着けた途端猛烈な眠気が襲ってきたのだ。もはや食事よりもホテルに戻って眠りたい所存。
そんな私の眠気との葛藤など気にもせず、夫は

 

「ステーキにしようかな」

 

と上機嫌。


ちょっと待て。カタツムリはどうした?君がカタツムリを食べたいというからわざわざ寒い中歩いてこのレストランまで来たんだぞ。
(この時の私は知らなかったが、実はエスカルゴはパリのレストランのどこでも食べられるのだった)
私はもはやメニューから選ぶのを諦めて、事前に雑誌で仕入れていた情報で、名物だというタルタルステーキを注文。さらに夫は赤ワインを瓶で頼みやがった。ばかやろう、そんなの飲んだら寝てしまう。


私たちはほぼ一番乗りで入店したようで、段々と周りに人が増えてきた。
私の正面に座る夫の背後には背丈が小さく、ずんぐりむっくりした中年男性が一人で軽い食事を取っていた。常連らしく、ギャルソンと談笑している。どうやら連れがいるのだが待ち合わせに遅れているらしい。(と、想像してみた。身振り手振りからそんな感じかなと)
私から見て左の壁際の席に通された二人組のマダムはおしゃべりしながらディナーを楽しんでいた。が、視線を向けてびっくりした。犬がいる!
ソファの上に小型犬が座っていたのだ。犬も入って良い店なのか。というか、全然声も音も臭いもしないから気づかなかった。パリの犬はお行儀が良いみたい。
そうこうしているうちに料理が運ばれてきた。
夫の方には立派なステーキとフライドポテトが乗った皿。ステーキなぞ、日本でも食べられるだろうにと鼻で笑っていた私の前にタルタルステーキの皿がサーヴされる。


う…タルタルステーキ……君、生肉だったか…。

 

嫌いではないけどね。馬刺しもユッケも好きだし。

タルタルステーキ、これは西洋風の味付けのユッケという感じ。でも今じゃなかったかなー!あったかいもんが食べたかったなー!
しかもこれがなかなかの量である。一皿まるまるタルタルステーキをドーン!もう一つの皿にはフライドポテトドーン!

ヨーロッパの人って芋が好きだよね。前にアイルランド料理を食べに行った時も頼んだ料理すべての皿の半分をマッシュポテトが占めていた。料理を頼めば頼むほど増えていく芋。料理を食べにきたのか、芋を食べにきたのか…。そんなあの日の記憶。

タルタルソースをバケットに乗せて食べてみるも、あっという間にパンの方が底を尽きる。パンとタルタルステーキのバランスがおかしい!
へぇ~フランス人てこの量の生肉のタタキをパンにも乗せずガッツガッツ口に運ぶのか~!カルチャーショック~。と遠い目をしながら肉をちびちび、ポテトをガツガツ。泣けてくる…ポテトの方が普通に美味しい。あったかいもん…。


結局フライトの疲れと眠気もあってほとんど食べられず食事を終えることに。パリで最初のディナーとしては悲しい限りである。
店を出る前に夫がトイレに行くというので、私は少しの間一人になった。その途端、とてつもなく気持ちのいい眠りの世界に誘われる。
ハッ!と気づくとテーブルに突っ伏しそうになった私の鼻先に伝票が置かれているではないか。は、恥ずかしい…!ギャルソンに「こいつ寝とるわワロス。顔の下に伝票置いたろ」って思われたに違いない。

 

店を出て再びシテ島を歩く。残念なことにポストカードを売っていた売店もあのショコラティエも既に閉店時間を迎えていた。おまけに冷たい雨がシトシトと体にまとわりついてくる。逃げるようにメトロに乗ってホテルに戻った。

流石に夫も疲れてきたらしい。翌日はモン・サン・ミシェルに行く予定を立てているが、果たして起きられるだろうか。体力はあるだろうか。

行けたら行く。そう意見が一致して、パリ旅行1日目は終わった。

 

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ノートルダム大聖堂とクリスマスツリー。パリに来たー!と実感

 

 次回は

モン・サン・ミシェルはいいとこだ」

です。