裏口にモンブラン

思ったことを無責任に綴るブログです

season21第二話「ペルソナ・ノン・グラータ〜二重の陰謀〜」感想

やったー!今夜も拡大SPだー!楽しみ過ぎる!

これは早々に子供を寝かしつけてゆっくり相棒タイムだぜ〜(^ ^)

なんて言ってるとまぁ……寝ないよねぇ(T ^ T)

旦那が(本人的には)気を効かせて子供と追いかけっこして体力を使わせようとしてくれたんだけど、そんなことしたら目が冴えるがな。本当に子供のことわかってなさすぎて泣けてくる(T ^ T)

まぁそもそも日中の外出でリズムが狂って夕方にがっつりお昼寝してしまったので寝ないのも無理からん話で。一応9時前まで寝かしつけを頑張ってみたけど全然寝る気配ないので開き直って子連れ相棒視聴にw

昔読んだ寝かしつけの本に大人の都合(ドラマ視聴とか)で寝る時間を遅くしてはいけませんって書いてあったけど、この調子だと頑張って寝かしつけて寝たのが10時とかばりばりありえるし。その間暗い部屋の中で全然寝る気配のない子供に早く寝ろよ!とかキレ散らかしたら双方アンハッピーだよね(んで相棒終わる頃にぱたっと寝たりするんだ。わかってるんだ母は)ってことで一緒に相棒観ようぜ♪

という、視聴するまでのお話。

 

さて、ドラマの方はと言えば煌びやかな迎賓館を後に、旧古轍ルームで説教を食らっている右京さん。その後見事謹慎処分を食らう初回スペシャルお馴染みのアレ。いや、今回は禁足か。禁と付くくらいだから謹慎よりも重いのかな?しかし食事と排泄以外特命係を一歩も出るなって……え?寝るときは?お家帰れないの?ってずっと気になった。しかしイノセント部長になっても結局説教と謹慎からは逃れられないのか。

一方特命ルームは亀ちゃんと課長のツーショット。そのコーヒー、どちらが淹れたんですか?課長かな?亀ちゃんはお客さんだし。でも久々だし淹れますよ〜って亀ちゃんが言ってくれたら嬉しいな。ところであのコーヒーメーカー、亀ちゃんがいた頃からずっとあるやつでは?冠城くんシーズンの時に一回故障したけど確か修理して直してたよな…?懐かし〜まだ使ってるんすね。とか言ってたのかな?という妄想が捗るぜ。

そして甲斐さんが薫ちゃんとエンカウント。寺脇さんと並ぶと石坂さん随分お痩せになったな〜と実感してしまう。甲斐さんが来たら上座を譲るあたり亀ちゃんは社会人だぜ。

実は甲斐さんは右京さんの3代目相棒のパパでその3代目相棒が事件を起こして逮捕されて今は官房付なんだぜ。というややこしい話はやんわりスルーされる脚本。新しい相棒が来るたびに「この人が新しい…?」「違います」みたいなやりとりがあるって、そうか初代相棒である亀ちゃんは知る由も無いし「新しい」なんて聞かれることもないんだなぁ。

そこへお説教から帰ってきた右京さん。甲斐さんも衣笠副総監に脂を搾られたとかで、二人してカッサカサ。一方サルウィン亀は「やってやりましょーよ!」と脂乗り乗り。亀ちゃんの提案を全てあしらう右京さん。冷たいなぁと思ってたけどひょっとして亀ちゃんが飛び出していくのを見越して冷たくしておいて、亀山くんの暴走を止めるという言い訳を作ったのか?恐ろしい子。あと直属の上司である甲斐さんの説教をボケーっと聞いてるのがひどかったw

厩谷さんにお願いをしに来た亀ちゃんに秒で追いついたのには笑ってしまった。あとみんな忘れかけてた厩谷さんの殺人未遂を忘れてくれない右京さんらしさ。

でもこの「亀山くんなら事件解決のために僕が必要だと考えて捜査に復帰させようとする」って考え、二人の信頼関係ありきだなと思う。右京さんがそう考えるのももちろんだけど、出会ったばかりの頃の亀ちゃんなら右京さんをそこまで重要視していなかったからそんな行動に出るわけもなくて。「何年あの人の相棒やってると思ってんですか」の亀ちゃんだなぁ〜。

「馬鹿な真似は慎んでください」「馬鹿って…」のやりとりもね。無鉄砲な亀ちゃんとそれをちゃんと叱る右京さん。これこれ〜。懐かしい!

亀ちゃん以外の相棒だとこういう小競り合いみたいなのがないんだよね。みんなスマートな方々なので。右京亀山コンビって、漫才のボケとツッコミみたいだなと思う。突っ走る亀ちゃんと、それにツッコミを入れる右京さん。こういうコンビが出来上がったのって、相棒が始まったばかりの時代に合わせて作られたというのもあると思うんだけどね。冠城くんも亀ちゃんと似たところがあるけど、亀ちゃんって回を重ねても右京さんに反発する態度が常に新鮮なんだよな。

そうこうしているうちに亀ちゃんにクリスが行方不明になったという連絡が。ホテルに向かい、美和子さんと右京さんも14年ぶりの再会。弟が異国の地で行方不明になったというのに「残念ながらこの人禁足中」「クリスさんの行方不明は別件ですから」「屁理屈言わないでください」「食事と排泄は認められてますぅ〜」という漫才を見せつけられるミウ。可哀想。CM挟んでクリスの死体と対面だし。可哀想。

亡くなったクリスの身元確認のために呼ばれたミウと通訳の亀ちゃんとおまけの右京さん。右京さんは本当にただの部外者なんだけどもはや誰もいることに突っ込まない。

ミウを上手に使ってクリス死亡時の情報を引き出す亀ちゃん。さすが国賓国賓関係ない)

捜一と亀ちゃんが絡むとニコニコしちゃう(^ ^)ミウに通訳をする亀ちゃんをずっと睨み続ける伊丹憲一(かつて英会話教室に通っていた男)なんでこいつがペラペラ英語で通訳してんだ偉そうに!って思ってそう。

亀ちゃんに大人しくしてろと言われたことを根に持つ右京さん。ああ、余計なことでした。失敬。続けてください。とか言われて麗音ちゃんも居心地悪いだろうに。しかもその後「おトイレ!」って出て行っちゃう。自由か。その後電話を受けた亀ちゃんをなぜか睨む伊丹さん(電話に出ただけじゃんw)と電話する亀ちゃんにぞろぞろ付いていく捜一なんなの可愛いな。

衣笠副総監と中園参事官のシーンはこれから増えるのかなぁ?この二人が組むとなんか不穏だ。というか参事官が利用されるだけされて切り捨てられたら嫌だし、参事官が部長の椅子を狙おうとして結果転落…とかしたら嫌。副総監と絡むとそうなりそうで…照生ー!逃げてーー!!

益子さんと亀ちゃんの同期の絡みは楽しみにしてたんだけど亀ちゃんが敬語だったね(〜っすか?って敬語か?)国賓(部外者)だから?国賓ですけど何か!?ってわざわざ紙出すのか君は。国賓でーすって行って回る亀ちゃんは見ててハラハラするけどそういえばこういうお調子者キャラだもんな亀ちゃんは。警察手帳の代わりに国賓の紙を出して防犯カメラを見せてもらう。防犯カメラをチェックする国賓。いつもの風景。(どんな国賓だ)伊丹芹沢両名が目をしぱしぱさせながら防犯カメラ映像をチェックしているのを見たことがあるから、こういう当たりを付けたビデオチェックは楽なんだろうなと思ったり。

そして右京さんのトイレ放浪記は世界へ……

世界のトイレから。今日は反政府運動に勝利したサルウィンのトイレをご紹介します。

それにしても長い、もしくは頻尿だなぁ右京さん。それかトイレの帰り道で迷って飛行機に乗ってサルウィンまで来てしまったのか。禁足を言い渡した割にその後のフォローが追いついてないよね、内村部長。

サルウィンでの右京さんの相棒は美和子さん。右京さんが美和子さんに実際なんて言ったのか気になる。でも美和子さんが小姑みたいって言葉を口にしたってことは実際に小姑って言葉使ったんだろうな。傷ついたとも言ったんだろうな。ふてぶてしいw

しかし美和子さんのアテンド完璧だったから彼女と来て正解だったよね。

お陰様で日本では亀ちゃんと土師くんコンビが見られましたー!イェーイ!

土師くんにジュースを奢ってあげる亀ちゃん。土師くん、ジュースなんだね。グレープフルーツジュースかな?サイバーには食べ物を与えていれば良いと思ってる感がある特命の人達。

右京さんに仕込まれていた土師くん。

「土師君が役に立って、なによりです」

 注)土師くんは杉下右京のものではありません。

土師くん、伊丹芹沢に忠誠を誓ったはずなのになぁ…。

青木君は特命に恨みがあるからコネクションを持っておくのは彼にとっても必要なことだったけど、土師君は上司に怒られるからの一手で突っぱねることもできるはずなんだけどなぁ……やっぱ青木が取り憑いてる?

 

そしてキターーーーー(・∀・)ーーーー!亀山VS伊丹!先週は塩対応だったけど、今週はちゃんと構ってもらえて良かったね!イタミン!(^ ^)

 

あの頃の小競り合いが帰ってきた!また見られるなんて……感無量…!

神戸〜冠城シーズンでは大人の風格だったイタミン。亀ちゃんが戻ってきて一気に元に戻ってしまった(笑)

というか、亀ちゃん相手だとキャッキャするだけなんだね。

伊丹さんて基本不愛想でひねくれててお世辞は言わずに嫌味を言うタイプだけど、大木小松コンビとラーメン屋の前で会った時はにこやかに挨拶してたし、角田課長に対してはちゃんと敬語使ってるし、麗音ちゃんに対しても芹沢のようなウザ絡みはしないし、もちろん右京さんには会うたびに嫌味は言うけどあそこまでガキっぽい絡みはしないから、伊丹憲一も大人になったなぁ…なんて勘違いしてたけど、亀ちゃんは唯一イタミンの相手してくれる相手だからキャッキャしちゃうだけだった!何も変わってなかったわ!

そして一通り構ってもらったら満足して去っていく伊丹憲一(おい)

「物は試し!直訴、お勧めしますよ」

初対面の亀ちゃんにアドバイス。麗音ちゃん優しい!

「先輩の知っている内村部長は死にました(・∀・)」←マジでこんな顔に見えた

芹沢ーー!!(しかし端的かつ的確な情報w)

この芹沢のセリフが今回一番好きかも。待ってましたー!っていう感じ。部長の変化をどうやって亀ちゃんが知るかってパターンで最も良い演出だったのでは。(この男子校っぽいノリのコメントが初代相棒時代を彷彿とさせる)

ちなみに亀ちゃんの「ご無礼申しました」って部長の悪口言ってたって本人に言っちゃってない?

そういえば物語が佳境に入ってから貧血女子もIT社長も全然出てこなくなりましたね。もう厩谷確定ルートだし、どんどんメッキが剥がれてキャビンアテンダントに怒鳴り散らす厩谷。飛行機の中で電話すんな厩谷。

結局全て悪いのは厩谷だった。種を蒔いたのも厩谷だったし、みんなを脅迫したのも厩谷だったし、アイシャの殺人未遂は殺人未遂だったし、クリスを殺したのも厩谷だった。厩谷劇場だった。

そもそもの元凶は厩谷がアイシャのお母さんを陵辱したことだったし。お前そんなことしておいてよく取調室で芹沢に説教できたな。怖。サイコパス厩谷。

でもこのクソがいなかったらアイシャは生まれていなかったんだよなぁという皮肉。

アイシャが本当に可哀想なのは厩谷を脅したわけでもなく、人道的なお願いをしただけで身勝手な厩谷に消されてしまったことだよな。聖女すぎた。何も言わずにいたら今も生きていたかも知れない。いらんことしたなって感じだけど、でも抱えきれなかった自身の出生へのわだかまりをなんとか昇華させようとすることも許されない世界の方がどう考えても間違っている。

作中のアイシャは聖女そのもので非の打ち所がない。革命においてはそういう存在は必要だけれど、実際のサルウィンは政府を斃したら何もかも正常になるかというとそんなはずもなく、まだ完璧な善人が何も失わずに生きていられるような国ではない。

それはサルウィンだけの話ではなく、日本はもちろん世界中どこだって善人だけで成り立っている社会なんてものはない。相棒ではしばしば、特に初回や最終回などのスペシャルでは主に政治的な必要悪を描く話がある。右京さんは必要悪という言葉自体を否定するけれど、我々の生きる社会はそういう悪に補助されている部分もある。ネタ元がいなければ組織犯罪には太刀打ちできないだろうし、右京さんの正義よりも瀬戸内先生の不正で命を繋いだ子供達は確実にいるだろうし、兼高が脅迫したお金で勉強が出来る子供もいる。全く好感を持てない鶴田翁助だって悪事が酷いが彼が国や社会にしてきた貢献の恩恵を国民は受けているわけだ。

相棒はこういうテーマに対して悪い奴を罰しました。チャンチャン。で終わらないところが良い。実は右京さんは言いたいこと全部言うけど、結果は悪が逃げ延びたり問題が有耶無耶になって終わったりする(クローン人間とか加西周明とか)。すっきりしない終わり方で視聴後にうーん…って気持ちにさせられるけど、その中でも右京さんは自分の正義を曲げない。完膚なきまでにやられても、膝を折ることはしない。そういう姿が、見ているこちらとしては自分も頑張ってみようかなと思わせてくれる。

亀ちゃんは自分のやってきたことは無駄だったのかと悩んでいたけれど、そんなことあるわけないじゃんかよぉおおお!亀ちゃんが掲げた正義を伝えるというゴールは簡単に到達できるものではない。今回政府を斃した瞬間に立ち会えたのはとてもラッキーな出来事で(歴史的出来事っていうのはタイミングに依るものだ)本当なら亀ちゃんが蒔いた種が芽吹くのって亀ちゃんが死んだ後、100年とかかかるようなことなんだよね。今回サルウィン政府を斃せたのだって、亀ちゃんよりずっと前から腐敗した社会を正そうとしている人たちがいて、その人たちが繋いできたものを亀ちゃんが育てたアイシャ達が花開かせただけなんだよね。亀ちゃんが蒔いた種も一進一退しながらいつかは花開くと思うけどなぁ。亀ちゃんはせっかちだから。

亀ちゃん的にはクリスとミウがやったことがショックだったんだろうな。厩谷だけならクソだったで終わりなんだけど、自分の教え子が、同じ教え子を裏切って腐敗に加担したっていうのがね。アイシャとミウとクリスの関係もまたサルウィンの縮図って感じ。お互いのことを大切に思っているけれど、社会という強大な敵から自分や家族を守るためには友を裏切り利用することも余儀無くされる。貧困の本当に辛いところはそこだよな。

ミウはアイシャに嫉妬していたと言われたり、厩谷フィルターで悪女補正もかけられていたけど、亀ちゃんが肖像画を取りに行った時に教室にポツンといたのが印象的だったな。彼女だって本当は不正になんて手を染めたくなかったと思う。正しいことだけして生きていたかったよね、アイシャみたいに。だから自分がアイシャ達と亀ちゃんに色々教えてもらった教室に来たのかなぁと思ったり。

(というか厩谷がアイシャのお願いをちゃんと聞き入れて謝罪できる人間だったらアイシャも死ななかったしクリスとミウもこんなことしなかったんだよな。クリスが恐喝なんかしなければ…って思うけど結果死に追いやられたアイシャを見ているわけで同じ轍を踏まないためには脅迫する方を選ぶよね。マジで厩谷が諸悪の根源なんだよな)

「私はアイシャほど慈悲深くない」というのは、厩谷を日本に還して罰を受けさせるよりもサルウィンに留めてなんらかの理由で暗殺させ、友人と弟の仇を取るという、アイシャならやらないだろう人間臭さに対する自嘲かもな。

ペルソナ・ノン・グラータというタイトルから、親善大使として祭り上げられたアイシャを良しとしない人間が「お前はサルウィン代表としてふさわしくない」という理由で殺す話なのかなと予想してたんだけど、これは亀ちゃんを指すタイトルだったのかー!(あと相棒のサブタイの〜〜の部分ってなんかダサいよね。昭和臭漂う。)

亀ちゃんが警察に復帰するにはまずサルウィンを去らなきゃいけなくて、それってどうするんだろうと思ったら国外追放か。ドラマファンとしては嬉しいけどね?けどね?亀ちゃ〜〜〜ん(T ^ T)ドンマイ!

警視庁復帰の件は伊丹憲一の華麗なる土下座でなんとかなりました。あんなに美しい土下座は見たことがねぇ。あんなに長身なのにあんなにコンパクトになるんだ、伊丹憲一という人間。髪がパサァって…パサァって…。

あと自分の土下座シーン回想してニヤリするのなんなの?

亀ちゃんに土下座や股下潜りを要求しておいていざやろうとすると全力で止める伊丹憲一。ツンデレっていうかヤンデレの域やで。面倒臭い彼女みたいだな。彼の中の亀山像ってどうなってるのか気になる。

亀ちゃんの方は結構素直というか、悪ノリに乗ってる感覚だよねあれは。ん?ん?って言うのが可愛い。

相棒は結局亀ちゃんの物語なんだよな。亀ちゃんが戻ってくることで色々と動き出す。その歯車の一つが伊丹憲一というキャラクター。伊丹さんはキーパーソンというほどではないけれど、そもそも事件の捜査部門である捜査一課と特命の絡みというのは亀山伊丹の関係から始まるし、米沢さんが協力的になったのも「あの人(伊丹)嫌いなんですよね」っていうのがきっかけだったり。

亀ちゃん卒業後も変わらず捜一として動いていたけれど。サルウィン人の被害者のために大立ち回りしたり、好きな女優に会いに行ったり、落ちてたUSBをうっかり挿しちゃったりと見せ場も沢山あったけど。でも亀ちゃんが帰ってきたら一気に血の通った人間になったというか。物語の主軸にがっつり入り込んできた土下座だったな〜〜!

だから右京さんー亀ちゃんー伊丹さんのピースがピタッとはまると相棒〜〜!って感じがする。実家のような安定感。

テーマ曲と一緒に亀ちゃんが廊下を歩くシーンはジ〜ンときてしまった。ニコニコしながら帰ってきたね〜!プレシーズンの時は不服な顔だったもんね!

「薫ちゃんのこと、いじめないでくださいよ〜」も懐かしすぎて。杉下右京の足を踏んづけた唯一の女性、亀山美和子。

からの美和子スペシャル。

終盤は怒涛のファンサービスだ〜!

 

そして来週、国賓から容疑者へ。実質二話目にしてもう?